好奇心そのまま!

毎回「ちょっと勉強になる」記事を

歴史・文化

百術不如一清(ひゃくじゅついっせいにしかず)

有名な松下村塾を開いた、玉木文之進という人がいます。吉田松陰の叔父さんであり、松陰の青年期の師匠です。 司馬遼太郎さんの「世に棲む日々」のなかに、文之進の描写が登場します。彼が、藩の官僚に任じられた頃のことです。 叱らないといえば、文之進は…

麒麟がくる「大きな国を作るのじゃ」 

「大きな国を作るのじゃ。誰も手出しできぬ、大きな国を。」 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第16回より シビれました。 道三は、自分の父親から「みな1つになれば良い」と聞いてきた、と言います。近年の説では、美濃の支配は道三の一世代で成し遂げたこと…

リアルを描いて人気を失った画家〜東洲斎写楽〜

1794年頃に活躍したとされる、謎に包まれた画家、東洲斎写楽。 「娯楽といえば歌舞伎!」という時代に、歌舞伎の役者絵をなんと前代未聞の28枚同時リリース! これが売れる売れる。敏腕出版プロデューサとして知られる蔦屋重三郎が、写楽の才能を見出した…

澤田 瞳子「泣くな道真 大宰府の詩」 こんな道真公も魅力的!

菅原道真公が太宰府に左遷された後を舞台にしているという珍しい小説。陽気な描写が多く、とても楽しめました!道真公のファンとしては、こういう切り口も嬉しい。 本作品の道真公は、とにかく喜怒哀楽がはっきりしていて、あまり学者っぽくありません。 道…

藤原兄弟の大喧嘩

元々、平均的な日本男児のご多分にもれず、戦国時代や幕末が大好きなのですが、最近は、平安時代が熱いです! 平安時代、めっちゃ面白いんですよ! 奥山氏の「時平の桜、菅公の梅」が面白かったので、そのついでに、当時の権力争いという名の兄弟喧嘩につい…

道真公のことを誰よりも恐れ、誰よりも尊敬し、誰よりも理解した男

道真公のことを知りたくて、手にとった一冊。どんどん読み進めてしまうような面白い作品だった。時平を主人公にすえるという面白い試みで、そういう見方もあるかぁと唸らされる内容だった。 『北野天神縁起絵巻』に描かれる時平 時平と道真は、立場が異なれ…

郷中教育は理想の教育だと思う 〜人に教えることによる成長〜

西郷さんの育ったところ(下加治屋町)では、維新の時代に驚くばかりの人材を輩出しました。これを、司馬遼太郎さんは、 「いわば、明治維新から日露戦争までを、一丁内でやったようなものである」 と表現したそうです。周辺からも、数多くの人材が出ました…